2017年8月31日 (木)

夏の休館期間

6月1日~8月31日まで、夏の休館期間となります。

心苦しい話ですが、よろしくお願いいたします。

次は、9月1日(金)から11月30日(木)までが開館期間です。

休館期間中でも職員は出勤しておりますが、電話には出られない場合があります。
その点はご了承ください。

(このお知らせが休館期間中常にトップにあるように、8月31日の日付になっております。ご注意ください)

| | コメント (0)

2017年6月21日 (水)

杉本苑子さん

少し日が経ってしまいましたが、杉本苑子さんがお亡くなりになりました。

杉本苑子さんは大正14(1925)年6月26日に、現在の新宿区若松町に生まれ、戦時下に千代田女子専門学校に入学。戦後の昭和22(1947)年に同校を中退して文化学院に入学、24(1949)年に卒業しますが、その卒業論文のテーマは世阿弥でした。
その世阿弥を描いた小説「申楽新記」で、昭和26(1951)年に『サンデー毎日』百万円懸賞小説に佳作入選。
翌27(1952)年には、第42回『サンデー毎日』懸賞小説に「燐の譜」で入選。
これを機に、懸賞小説の選者であった吉川英治に師事することを希望し、その想いを書簡に認め、吉川英治に送ります。
その真摯な気持ちを汲み取った吉川英治は、以後10年間は勉強に専念し、その間は決して作品を商業誌に売らないことを厳命したうえで、彼女の希望を受け入れます。
杉本苑子さんは、吉川英治の言い付けを守り、10年間研鑽に励み、ようやく昭和36(1961)年に「柿の木の下」を『別冊週刊朝日』に発表します。もちろん、吉川英治の紹介によるものです。
そして同年7月、処女短編集「船と将軍」を刊行します。
しかし、翌37(1962)年9月7日、吉川英治は世を去ります。
杉本苑子さんは、その翌38(1963)年に「孤愁の岸」で第48回直木賞を受賞。
以後、時代小説界の第一人者として活躍されました。
昭和53(1978)年には、「滝沢馬琴」で第12回吉川英治文学賞も受賞されています。

私個人は、平成12(2000)年に吉川英治記念館で開催した特別展「太平記をめぐって――杉本苑子と吉川英治」の際に、資料の借用と返却のためにご自宅に伺った時と、この特別展にちなんだ講演会「女性の底力」を東京朝日会館大ホールで開催した際に、お目にかかりました。

吉川英治未亡人の文子夫人とは年齢が近く、親しくされていたのですが、その文子夫人が平成18(2006)年に亡くなった際、館報『草思堂だより』に追悼文をご寄稿いただいた時に電話でお話ししたのが、私にとってはお声を聞いた最後となりました。

その頃から体調を悪くしておられたので、その後どうしておられるか、気になっていたのですが、久しぶりの近況が訃報となってしまいました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

| | コメント (0)

2017年6月16日 (金)

文学散歩参加者募集中

恒例となっている吉川英治記念館文学散歩ですが、今回のテーマは「吉川英治と関東大震災 向島編」です。

前回の文学散歩では、吉川英治が上京して初めて暮らした地であり、震災と戦災の記憶の残る両国周辺を歩きました。しかし、実際に吉川英治が震災当時に暮らした家は向島にありました。
また、その家の近くにある向島百花園は、作家以前の吉川英治が執筆したある小説の重要な舞台となった場所です。
今回は、吉川英治以外にも、多くの作家の痕跡が残る向島周辺を歩きます。
興味のある方は、ぜひご応募ください。

開催日は7月22日(土)です。
過去に、大雨で中止になったことがあるので、梅雨を避けた日程にしましたが、ちょっと暑すぎるかもしれません。
しかし、初めから暑いとわかっていれば、熱中症対策も各自考えて来るだろう、と言う小狡い考えもあったりします(笑)

詳しくはこちらをどうぞ。

ご応募をお待ちしております。

| | コメント (0)

2017年5月13日 (土)

旧吉川邸を隅から隅まで見てみよう2017募集中

昨日、読売新聞に表記のイベントの記事が掲載されました。

記事は、詳しくはホームページへ、という体裁になっていますが、そのホームページを移転したばかりのため、古い情報にたどり着いてしまう人が多いようです。

同じイベントを毎年開催しているので、昨年以前の情報が残っていて、検索サイトが、移転したばかりのホームページよりも、古い情報の方を上位に表示してしまうようです。
検索サイトの落とし穴ですね。

ホームページ上に正しい情報はありますが、念のためここにも掲載しておきます。

*******************************


ご好評をいただいている「旧吉川英治邸を隅から隅まで見てみよう」を、2017年も開催します。

現在、吉川英治記念館の中心となっている旧吉川英治邸は、吉川英治の命日である英治忌(9月7日)にその一部を公開している他は、管理上の理由から原則立ち入り禁止としています。
その吉川英治邸の中を学芸員の説明付きで案内し、実際にそこで生活をしていた吉川英治長男の吉川英明(当館館長)による思い出話を聞くという企画です。
通常の来館者は立ち入り禁止の書斎や風呂場、あるいは2・3階部分も案内します。

作家がどんな家に住み、そこでどう暮らしたか。そんなことに興味のある方は是非ご参加下さい。

〈 応 募 要 項 〉

日   時:平成29年6月10日(土)・11日(日)/6月17日(土)・18日(日)
       各日、13時から(所要時間1時間30分の予定)

参加費用:600円

定員:各回15名(応募多数の場合は抽選)

申し込み方法
下記申し込み先に、「吉川邸見学希望」と明記し、お申込み下さい。
電話申込みは受け付けていません。
抽選結果は応募者全員にハガキで通知いたしますので、お申込みに際しては住所・氏名・電話番号を明記して下さい。

申し込み先
・ファックス=0428-76-1936
・郵送=吉川英治記念館(〒198-0064 青梅市柚木町1-101-1)
・メール=renraku-yehm@mbr.nifty.com

受付期間:平成29年5月20日(土)まで

問い合わせ先
吉川英治記念館 電話0428-76-1575

備考
申し込みの際は、4日間の中で第2希望まで指定してください。申し込みの多寡に応じて調整させていただきます。
2名以上の場合は全応募者の氏名、年齢をご記入ください(住所・電話は代表者のみで結構です)。
参加費用は当日承ります。
休館期間中のため、展示室の展示はご覧いただけません。

| | コメント (0)

2017年4月26日 (水)

サイト移転のお知らせ

吉川英治記念館のウェブサイトは、今まで講談社のサーバに同居しておりましたが、この度、独立することになり、サイトが移転いたしました。

本日より、下記のアドレスとなります。

http://yoshikawaeiji-cf.or.jp/

リンクなどをつけていらっしゃる方は、この記事にお気づきになられましたら、リンク先の変更をお願いいたします。

なお、4月1日から暫定的なアドレスを表示しておりましたが、紛らわしくなるので、記事ごと削除しました。

ご了承ください。

| | コメント (0)

2017年3月23日 (木)

開館40周年記念「俳句」「書」入賞者発表

先日告知をした「吉川英治記念館開館40周年企画」ですが、様々な方に俳句と書をご応募いただきました。

ありがとうございました。

審査の結果、以下の方々が入賞と決定いたしました。


☆俳句
◎大人の部

金 賞 「落人のごと生きのびて藪の梅」   荒井千枝(青梅市大柳町)


銀 賞 「梅の庭和服姿の師を偲ぶ」     宇島キミ子(青梅市梅郷)


銅 賞 「植樹せし梅に染み入る祭り笛」   須田敏子(青梅市今寺)


佳 作 「白梅や英治旧居の縁の艶」     市川賢(青梅市柚木町)
     「夕映えに紅さし初めし小梅かな」  大森敦夫(三鷹市)

◎子供の部

金 賞 「青空へのびる一枝梅の花」     澤村汐音(青梅五小)


銀 賞 「いつの日かピンクの海よもう一度」 小林美黎(青梅五小)


銅 賞 「咲かせよう僕らの未来梅の花」   並木緩那(青梅五小)


佳 作 「もういちどさかせてみせる梅の花」 新井里梨(青梅五小)
     「満開にぼくらが育てる七十年」   中村駿仁(青梅五小)

☆書
◎大人の部

金 賞 玉川隆全(青梅市仲町)

銀 賞 伊予絢子(青梅市仲町)

銅 賞 栗原京子(青梅市仲町)

佳 作 内田智真子(青梅市仲町)
     小塚和(あきる野市)

◎子供の部
・中学校

金 賞 鈴木里歩(青梅西中)

銀 賞 高橋茉央(青梅西中)

銅 賞 安藤奈央(青梅西中)

佳 作 田村結菜(青梅西中)
    中川彩里(青梅西中)

・小学校

金 賞 酒井涼帆(青梅五小)

銀 賞 坂上ひかり(青梅五小)

銅 賞 平野愛菜(青梅五小)

佳 作 澤入麗海(青梅五小)
    佐々木愛瑠(青梅五小)

入賞した皆さん、おめでとうございます。

入賞した作品は、本日から5月31日(水)まで、吉川英治記念館展示室ロビーに展示しています。


| | コメント (0)

2017年3月11日 (土)

あの日、あの時

あの日のことを思い出してみる。

「地震の後」

深刻な被害などなかった場所で、あの日どうしていたかなど、いまさら誰も伝えないし、振り返りもしない。
その意味ではこんな文章でも書いておいてよかったと思う。

しかし、あの日、いま思えば結構な数の来館者がいた。
その後梅が全伐採され、客足も遠のいた。

まだたった6年しか経っていないのに、様々な意味で、遠い昔のようだ。

| | コメント (0)

2017年3月 3日 (金)

2017年春の開館期間が始まりました

3日になってしまいましたが(笑)

2017年の春の開館期間は3月1日(水)~5月31日(水)です。

常設展のテーマは2つ。

『梅と吉川英治』

梅郷・和田町地区への梅の再植樹が認められたことを記念し、吉川英治が詠んだ梅の詩歌や作品の中に登場する梅を取り上げてご紹介します。

『吉川英治記念館開館40年をふりかえって』

今年3月23日で開館から満40年を迎えることを記念して、吉川英治記念館の過去40年をふりかえってみます。

先日もご紹介しましたが、この40周年にちなんで、「俳句」と「書」を募集しています。

詳しくはこちらをご覧ください。

また、展示室奥の多目的室を吉川英治賞記念室兼閲覧室としました。
吉川英治全集や過去の吉川英治賞受賞作品(予備のある本に限りますが)を閲覧できます。

ご興味のある方は、ぜひご来館ください。

| | コメント (0)

2017年2月28日 (火)

冬季休館のお知らせ

吉川英治記念館は、下記の期間、休館といたします。

2016年12月1日(木)~2017年2月28日(火)

2017年3月1日(水)から通常通り開館いたします。

休館期間中も職員は出勤しておりますが、電話に出られない場合がありますので、その場合は、吉川英治記念館サイトのメールフォームをご利用ください。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

なお、休館期間中、常にこのページがトップに来るよう、2月28日の日付になっております。
ご注意ください。

| | コメント (0)

2017年2月27日 (月)

熊本の又八、岡山の又八

熊本県がこんなPR動画を制作したそうです。

「くまもと移住前夜・宮本武蔵」

いきなり登場しますが、本位田又八は吉川英治が創作した人物ですからね(笑)

もう著作権は切れていますが、実在しないことだけはご承知おき下さい。

ちなみに、まだ著作権が切れていなかった頃に、当時の岡山県大原町(現美作市)が、町内を通る智頭急行の駅名を「宮本武蔵」駅にして、駅前に少年時代のたけぞう・お通・又八の銅像を設置したことがありました。
そこで、たけぞうはともかく、お通と又八は吉川英治の創作した人物なので、勝手に作っては困りますという連絡をしたことがあります。

この時は事後承諾することになった上、それがきっかけで武蔵資料館で吉川英治展を開催することにもなりました。

縁は異なものです。

しかし、作品の発表から80年以上経っているのに、武蔵には又八をセットにしないと気が済まない人がいるということは、それだけの影響力が吉川「武蔵」にはあったということです。
すごい。

昨年末、九州新幹線の車内から熊本を景色を眺めましたが、まだ屋根をブルシートで覆った家が散見されました。

動画の最後にもありましたが、復興を祈っています。

| | コメント (0)

«吉川英治記念館開館40周年企画