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2005年5月23日 (月)

先日、当館のある青梅市の新任教師の方々がご来館になり、皆さんの前で吉川英治および記念館について話をしました。

これは、青梅市内の公立学校に新しく赴任した先生方を対象とした研修で、毎年この時期に行われているものです。
当館だけではなく、市内の主だった文化施設を一日で回るものです。

学校だけに、「大人の遠足」といったところでしょうか。

話の中で、ちょっとした意地悪として、国語科の先生に「吉川英治と同じ明治25年生まれの有名な作家は誰でしょうか?」と聞いてみました。

答えは芥川龍之介ですが、先生は不正解でした。

でも、この質問は、国語科の先生ほど答えられない質問かもしれません。

芥川は早くからその才能を認められ、東大在学中から作品を発表していました。
対する英治は、学歴もなく、多数の職を転々とした挙句に、30歳を過ぎてから作家になりました。
つまり、芥川の方が10年以上前に作家デビューしているのです。
しかも、芥川は昭和2年に自殺してしまいますが、英治が作家としての人気を確立するのは、ちょうどその頃なのです。

したがって、同い年でありながら、作家としての活動時期がすれ違っているのです。

ですから、国語科の先生の方が、2人が同世代の作家であるとイメージしにくいと思います。

とは言え、教科書には登場しにくい“大衆文学”の作家である吉川英治はともかくとして、教科書の常連である芥川龍之介がいつ頃の人かぐらいは、ピンときて欲しかったのですが。

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