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2005年6月 4日 (土)

もう少し映画の話を。

吉川英治が小説『宮本武蔵』を書いたことで、剣豪・宮本武蔵への評価や関心も高まり、多くの時代小説作家が宮本武蔵を題材にした作品を書くことになりました。

そのうちのひとつが、五味康祐の『二人の武蔵』。
そのタイトルの通り、≪武蔵≫を名乗る剣豪は二人いた、という「武蔵複数説」の視点から書かれた作品です。

この作品が大映で昭和35(1960)年に映画化されています。

人格に優れ、正統な剣を身につけた平田武蔵を長谷川一夫。
謎の中国人から学んだ邪剣の使い手で、純朴さを持ちながらも粗野な岡本武蔵を市川雷蔵が演じています。

武蔵といえば佐々木小次郎。
これを演じているのは勝新太郎です。

数年前、市川雷蔵主演映画のリバイバル上映が行われた際、この映画も上映されたので、観に行きました。

違和感のある作品でした。

やはり、小次郎は、吉川英治が作った驕慢な若き天才というイメージが強いので、後年の勝新を知るものにはしっくりきません。

また、雷蔵は眠狂四郎などの気品のある妖しい雰囲気の方に持ち味があるので、野人的な岡本武蔵では、イメージが合いません。

ついでに言うと、長谷川一夫が武蔵というのも、やはりイメージにはまりません。
若々しさがないし、体形も少しねぇ。

作品は楽しめましたが、何とも言いようのない感じの残る映画でした。

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