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2005年7月 6日 (水)

武蔵やぶれたり?

古書店から購入するものは本ばかりではありません。
古書店では作家や著名人の原稿や書画や書簡などの自筆資料も取り扱っています。

ところで、作家の原稿に対する扱いは、戦前と戦後ではずいぶん違います。
吉川英治の場合、昭和25年から連載を始めた「平の将門」「新・平家物語」以降の作品の原稿については、編集に使用した後、作家の元に返却されていますので、全て揃った形で残されています。
しかし、それ以前のものは、一部、もしくは全てが散逸しています。

残されているものでも、ずいぶんな姿のものがあります。

昔、新聞社では自社の印刷所で活字を組んで印刷を行っていました。
活字は専門の職人たちが、活字の棚から一字一字拾っていきます。
さて、毎日発行する新聞は、常に時間との戦いです。
そこでどうするか。
作家から受け取った原稿用紙を、ハサミでジャキジャキ切り刻んで、それを複数の職人に渡し、活字を拾わせるのです。
一人でやるより数人で分業にした方が早く出来るからです。

ですから、戦前に新聞連載されていた小説の原稿には、そうやって切り刻んだものを貼り合わせてあるものが、いくつもあります。
あの「宮本武蔵」だって、真っ二つです。

そういう時代だったとはいえ、ひどいことしてたんだなぁと、驚いてしまいます。


本日付で300万人まであと121人です。

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