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2005年7月11日 (月)

燻蒸

今回行う「燻蒸」というのは、単純に言えば、博物館の資料にムシやカビがつかないように消毒を行うことです。

密閉された空間内(収蔵庫など)に薬剤を充填して、ムシやカビを殺すわけです。

従来博物館での燻蒸には「エキボン」という薬剤が広く使用されてきました。
これは商品名で、その成分は酸化エチレンと臭化メチルです。

扱いやすく、短時間で効果があるので、燻蒸剤としては重宝されてきたのですが、臭化メチルがフロン同様の「オゾン層破壊物質」であることが分かり、2004年末で全面的に使用禁止となりました。

そのため、今回は「アルプ」という薬剤を使用することになりました。
これも商品名で、成分は酸化プロピレンとアルゴンです。
詳しく言うと、薬効成分が酸化プロピレンで、アルゴンは希釈剤です。

アルゴンは不燃ガスですが、酸化プロピレンは可燃性の高いガスです。
そのため、慎重な扱いが必要になります。
また、充分な効果をあげるのに、エキボンより時間がかかります。
排気の際にも、抜け難いという特性があるようです。

それにしても、フロンといい、臭化メチルといい、利便性の高い物質に限ってオゾン層を破壊してしまうというのは、実に皮肉と言うか、何と言うか、とにかくあまり有り難くない話です。

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