« 祝日 | トップページ | 横浜 »

2005年7月19日 (火)

海の日と言えば、吉川英治の小説には、印象的な海のシーンが少ないような気がします。

吉川英治は、港町横浜に生まれ育った≪浜っ子≫で、海には慣れ親しんでいたはずです。
英治の父・直広は、一時桟橋会社を経営していて、よく自宅に外国人の船員を連れて帰って来たりしたとか、家運が傾いた後、英治自身が横須賀に停泊する軍艦の酒保に賞品を卸す仕事をしていたとか、そういう記述が自叙伝「忘れ残りの記」には、いくつも出てきます。

それにしては、海や船を描くことが少ないような気がするのです。

「魔海の音楽師」などという、いかにも≪海洋冒険小説≫という感じのタイトルの小説も書いているのですが、これですら海や船のシーンが多くはありません。

「新・平家物語」における壇ノ浦は、史実なので避けて通れないものです。
そういうものを除いて、一から創作したもので、印象的な場面は「鳴門秘帖」での、阿波へ渡る船内での場面ぐらいしか、思いつきません。

吉川英治は、あまり海にロマンを感じないタイプだったのでしょうか?

|

« 祝日 | トップページ | 横浜 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104645/5052389

この記事へのトラックバック一覧です: :

« 祝日 | トップページ | 横浜 »