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2005年8月27日 (土)

最終回

「宮本武蔵」連載第1回が、東北旅行中に書かれたかもしれないと書きました。

これに対し、最終回については、池波正太郎が長谷川伸から聞いた話として、こんな話を伝えています(「吉川英治全集月報」30号所収)。

むかし、吉川英治と一緒に講演旅行をした。 甲子園のホテルに泊まった翌朝、吉川英治が自分の部屋にやって来て、「終わりましたよ、やっと」と、ひとこと言った。 それは、「宮本武蔵」の最終回を書き終えた、という意味だった。 その時の顔は忘れられない。 あれこそ筆舌につくしがたい≪作家の顔≫だった。

「宮本武蔵」の最終回は昭和14年7月11日の紙面に掲載されています。
すると、これは昭和14年の6月末から7月初めのことになるはずですが、まだ裏は取れていません。

ただ、この長谷川伸の話が確かなら、「宮本武蔵」は、旅の途上で書き始め、旅の途上で書き終えた、ということになります。
宮本武蔵の生涯が、漂泊の生涯であったことを考えると、ふさわしいエピソードではないかと思います。

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