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2005年8月 9日 (火)

せっかくなので、夏の句をいくつか。

はたらいた俺にはあるぞ夕涼み

勤労の喜びと充実感を感じさせる句です。
最近問題となっているニートは、働くということを観念的に捉えすぎているのではないかと思ったりすることがあります。
こういうストレートで肉体的な実感というものを経験することも、問題の解決のひとつの糸口なのではないでしょうか。

すずしさに何の文句もない夜かな

これはもう、ごもっともという感じの句です。
ただ、青梅あたりでは夜になると気温が下がって、少し涼しくなりますが、大都市圏ではヒートアイランド現象で夜も気温があまり下がらないので、実感がわきにくいかもしれません。
まあ、今は、文句があればエアコンをつけてしまうので、そもそもこんなことを考えるような風情は成立しなくなっている気もしますが。

西瓜食ふ女の口の恐ろしき

これは明治39年、14歳の英次少年が雑誌『秀才文壇』に投稿した川柳です。
与えられた「西瓜」という題に対して詠んだものですが、同時に投稿した「滝壷に西瓜冷やせし茶店かな」が、情景を素直に詠んだものであるのに対して、いささか意地の悪さを感じます。
その分こちらの方が味がありますね。

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