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2005年9月27日 (火)

軽井沢

休館日である昨日、軽井沢に行き、吉川英治の甥であり、吉川英治が亡くなる前の数ヶ月間、その運転手を務めた紅梅苑の鈴木博社長の案内で、吉川英治の別荘を訪ねました。

吉川英治の軽井沢の別荘は、写真では見たことがありましたが、今まで機会がなく、私にとっては初めての訪問です。

besso
緑の木立の中、写真で見覚えのある外階段を持った建物がひっそり建っています。
案外小さい建物だと思いましたが、これは2棟あった建物のうち吉川英治の書斎のあった方の建物で、もう1棟は取り壊されたのだとか。

昭和24年に、人から頼まれるようにして購入したものだそうです。
以後毎年、夏はここで過ごしました。
「私本太平記」の最終回の原稿は、ここで書かれています。

saisei_1
当時の軽井沢には多くの作家・文化人が別荘を持っており、吉川英治と彼らの間には自然と相互の交流も生まれました。
そんな中の一人である室生犀星の詩碑が、吉川英治の別荘から歩いて15分ほどの所にあると知り、ついでに立ち寄ってみました。


saisei_2
川沿いのちょっと不思議な空間にある詩碑のそばには、石人の像があります。
その下には、分骨された室生犀星夫妻の遺骨が埋められているのだそうです。

別荘から詩碑まで行くのに、いわゆる軽井沢銀座を通ってみました。

今ではすっかり観光地となった軽井沢銀座の喧騒と別荘の静寂。そして訪れる者もいない詩碑。

君よ今昔の感如何

吉川英治が厳島の清盛塚でいだいた感慨です。

不遜ながら、ここでは私がこの言葉を吉川英治に投げかけてみたくなりました。

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