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2005年9月24日 (土)

菊一花

いま、すぐそばに杉本美術館の今年のカレンダーがあります。
その9・10月のページには、「吉川英治句」として、杉本健吉の墨跡で

菊一花天を戴きたわわかな

と書かれています。

実はこれ、正しくありません。

菊一花天を載せたるたわわかな

というのが、吉川英治の詠んだ句なのです。
間違って憶えてしまったのでしょうね。

もっとも、吉川英治自身、同じ句の字句をその時々で変えることがあります。
先日書いた揮毫の際の裏技とは別に、です。

例えば、以前結婚式によく引用される句として紹介した

菊作り咲きそろふ日は蔭の人

には

菊作り菊見る時は蔭の人
菊作り菊見る日には蔭の人

という少し字句を変えた句が存在します。

その点からすると、書き残していないだけで、吉川英治と杉本健吉の会話の中には「天を戴き」の句が出て来たのかもしれません。

今となっては確認のしようもありませんが。

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