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2005年9月 5日 (月)

一擒一従

特別展にからんだ話題から少し離れます。

電話でこんなご質問をいただきました。

『新書太閤記』に「一擒一従(いっきんいっしょう)」という言葉が出てくるが、どういう意味か。

現在も刊行されている吉川英治歴史時代文庫版の『新書太閤記(三)』の99頁から始まる章の小見出しが「一擒一従」となっています。
なるほど、あまり見ない言葉です。
とりあえず手近な辞書を見てみましたが、この言葉そのものは見つかりません。

しかし、「擒従」という言葉なら見つかりました。
「とりこにすることと、放つこと」とあります。

この章は、洲股築城に成功した木下藤吉郎が、美濃攻略のため、独断で策を弄して美濃方の大野治郎左衛門を味方に引き込むが、そのことで信長の不興を買い、大野治郎左衛門を斬るように命じられるが、わざと逃がし、その代わり美濃の三人の名将を織田方に寝返るように工作させる、という話です。

藤吉郎からすると大野治郎左衛門を「一度捕えて、一旦逃がして」いることになります。

これすなわち「一擒一従」ということでしょう。

なるほど、勉強になりました。
って、辞書をひいただけですけどね。

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