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2005年9月 3日 (土)

会津から越後

取材旅行(2)会津から越後の旅では、新潟の宿で泥棒の被害にあったことが知られています。
これは「新・平家今昔紀行」の『新潟“白浪抄”』にも書かれています。


白浪の足あと凄し朝の月

ぬす人もいづこに秋を深むらん

借着して旅籠立ちけり秋の風

いずれも、この時の詠で、『新潟“白浪抄”』でも紹介されています。
ここでは紹介されていないものに

梁上の君子梁下の踊かな

という句もあります。
ちなみに、「梁上の君子」とは泥棒のことです。

さて、吉川英治の紀行文はこの泥棒のくだりで終わっています。
しかしそれは、昭和26年10月10日~15日までの旅のうちの13日の朝までの分でしかありません。

13日の日中から15日にかけてのことは、書かれていません。
幸い、この旅については、同行した編集者が記録した日誌が残っていて、それが館蔵資料となっています。
それによって、その後、彌彦神社・順徳院天皇御駐蹕遺蹟・良寛墓・良寛和尚塩入歌碑・池大納言の墓などを訪問したことがわかります。

それにしても、色々な所に行っているのに、どうして紀行文を残さなかったのでしょう。
紙幅の制約などがあったのでしょうが、もったいないというか、残念な話です。

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