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2005年10月18日 (火)

訃報

昨日、中国の作家・巴金氏が亡くなられました。

吉川英治と巴金は、一度会談をもったことがあります。

昭和36年3月28日~30日、アジア・アフリカ作家会議東京大会が開かれました。
中国代表団は3月24日に来日し、4月22日まで日本に滞在しました。巴金は、この代表団の団長でした。

開幕前日の3月27日。この日は椿山荘でアジア・アフリカ作家会議東京大会歓迎パーティーが開かれていますが、その前に、吉川英治の自宅を巴金が訪ねています。
当時の吉川英治の秘書が残した手帳には、こう書かれています。

10時中国作家協会主席巴金氏と林林氏通訳同道来訪、個人的な友好訪問で約一時間程日中文壇のことなど話し込まれて機嫌良く帰られる。

事前の発表では、吉川英治は日本代表団の団員26名の中に含まれていましたが、実際には本会議も歓迎パーティも欠席しています。
事情はわかりませんが、それを知ってわざわざ訪ねてきたものでしょうか。

私は、10年ほど前に、機会を得て、この時に巴金とともに吉川邸を訪れた林林氏にお目にかかったことがあります。
あまりじっくりとお話を聞くことは出来なかったのですが、この時に吉川英治から「大衆即大智識」という言葉を聞き、感銘を受けたということをお話し下さいました。

巴金氏のご冥福をお祈りいたします。

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