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2005年11月30日 (水)

実在と架空

歴史・時代小説においては、その登場人物の中に、実在の人物もいれば、作者が創作した架空の人物もいます。

歴史的事実が前面に置かれる歴史小説では実在の人物の比重が高く、架空の人物は狂言まわし的な役割を担うことが多いと思われます。
「新・平家物語」における麻鳥が、そうした架空の人物にあたります。

時代小説だと架空の人物が中心で、実在の人物は背景にまわることも多いでしょう。
波乱万丈の伝奇小説である「鳴門秘帖」でも、倒幕を企てる阿波藩主蜂須賀重喜は実在の人物です。
ただし、倒幕を企てたというのは、吉川英治の創作なわけですが。

さて、今日、電話があって、受話器を取ると、50歳より若くはないであろう男性の声が、何の前置きもなく唐突に、こう切り出しました。

宮本武蔵ってのは、あれ、実在の人物?

……うーむ、そこを聞かれるとは。

「お通は実在の人物か?」
「又八は実在したのか?」

というのなら、よく聞かれるのですが。

「宮本武蔵なら、実在の人物ですよ」とお答えしたところ、

ええっ!

いや、そんなに驚かれても。

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