行幸あれこれ(1)
一生の間に行幸をお迎えする立場になるということは、誰にでもあることではないでしょうから、参考までに当時のことをあれこれと書いてみます。
ちなみに、記憶のみに頼って書いていますので、誤認があるかもしれません。
ご承知おきを。
まず、宮内庁から「そちらを訪問したい」との連絡が入ります。
当然、その後、宮内庁や皇宮警察、地元警察などとの打合せが始まるわけです。
宮内庁などの関係者が下見に来て、こちらが提出した資料を元に宮内庁が計画書を作成して、当日はこうして欲しいというような指示書がこちらに示される、という手順を、普通は想像しますよね。
実は、計画書は訪問先が作成して宮内庁に提出しなければならないのです。
過去の訪問先が提出した計画書をサンプルとして渡され、それに準じて、≪どの場所で、誰が陛下をお迎えして、誰がご案内して、どこをどうお通りいただいて、どこにマスコミを配置して、どこでご休憩いただいて、どこからご退出いただくか≫を図面に落としたものを作成し、これでいかがでしょうかと、宮内庁にお伺いをたてるわけです。
すると宮内庁から意見が述べられて、修正を加えていくという手順になります。
こちらは一生に一度のことであって、まったく要領を得ないわけですから、初めから完璧なものなど出来るわけがありません。
一方の宮内庁は、それがお仕事なのですから、慣れているはずです。
どうして、こういう手間のかかることをしなければならないのでしょう。
どういう慣習なのかよく分りません。
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