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2005年11月26日 (土)

スピーチ

私は人前で話すのが得意ではありません。
それなのに、吉川英治記念館の学芸員になってから、展示解説など、人前で話すのも仕事の一つになってしまいました。
経験を重ねると、次第に慣れてはきますが、やはり苦手なものは苦手です。

私の悪い癖は、話がうまく切れないことです。
話をうまくおとせず、ついついダラダラと長引かせてしまうのです。

話すのが苦手なのに、話がうまく切り上げられないというのは、実に苦痛です。
しゃべりたくないのに、しゃべり続けるのですから。

そういうわけですので、展示解説のご依頼の際は、十二分に時間を確保しておいてください。
滞在時間30分などという時間設定では、色々と消化不良になってしまいますから。

ところで、吉川英治は、本人は話し下手を自認していたようですが、残された講演やスピーチの記録を読んでみると、下手どころか、人情の機微をつかみ、心の琴線を振るわせるようなすばらしい言葉がそこここにちりばめられています。

活字になっているものには、いくらか手は加わっているのでしょうが、それを割り引いても、むしろ「スピーチの達人」と言っていいほどだと思えます。

もっとも、結婚式の乾杯のお酒に酔って、新郎と新婦の名をあべこべに呼んでしまったなどということもあったそうですが。

もう絶版になっていますが、そうしたスピーチを集めた「どうか娘を頼みます」という本がありますので、機会があったら、読んでみてください。

きっと参考になりますよ。

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