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2005年12月21日 (水)

時代小説盛衰史

大村彦次郎著「時代小説盛衰史」(2005年11月10日 筑摩書房)を購入しました。

明治44年の雑誌『講談倶楽部』創刊から筆を起こし、昭和38年の野村胡堂と長谷川伸の死までの時代小説の流れを、人物史を中心に追ったものです。
もちろん、それは明治43年暮に横浜から上京し、大正時代は川柳家として活躍した後、大正末に作家に転じ、昭和37年に世を去った吉川英治の文学人生と重なるものであり、当然この本でも最も多く取り上げられている作家の一人となっています。

著者の大村氏は≪文壇物三部作≫で知られる方ですが、あとがきによると、その文壇物の中で大衆文芸に対する配慮に欠けるところがあったかもしれないという思いから、この著作が生まれたそうです。

本文が500ページを超える大著ですが、扱っている時代の幅が広く、対象としている作家の数も多いので、いささか総花的な感はぬぐえません。
ただ、現時点では書店で簡単に手に入る吉川英治の伝記といったものは、あまり多くありませんので、吉川英治の人生に興味のある方が、まず手にとるのには、ちょうど良いのではないかと思います。

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