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2005年12月 9日 (金)

再録

古書店で「小説サロン」という雑誌の昭和30年2月号を購入しました。
ここに、吉川英治の小説『戦国後家』が再録されていました。
この『戦国後家』の初出は「婦人公論」昭和7年4月号。
1回読切りの短編です。

吉川英治記念館では、先代の学芸員らが中心となって「吉川英治小説作品目録」というものを製作し、配布しています。
その中では、初出についてはほぼ全て確認できていますが、再録については調査が不十分で、不明なものが多々あります。

以前書いた「新嘉坡日報」への『菊一文字』の再録も、その時初めて知ったものですし、今回のものも初めて確認したものです。

吉川英治の作品の再録は、戦後の出版ブームが起こった昭和20年代に創刊された雑誌に多く見られます。

そうした雑誌の中には、吉川英治の旧知の編集者が関わっている場合もあり、その懇望を受けて、手助けの意味もあって作品を提供したのでしょう。
敗戦直後の、誰もが苦しい時期でしたから。

しかし、雑誌のほとんどは短命に終わってしまいました。
そのために、いま改めて調査するのは、他の老舗雑誌などに比べると、難しくなります。

いや、難しくなります、なんて言ってないで、ちゃんと調査しないといけないのですが。

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