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2005年12月 5日 (月)

野村胡堂

「バッハから銭形平次 野村胡堂・あらえびすの一生」(平成17年11月30日 青蛙房)という本を著者の藤倉四郎氏からご寄贈いただきました。

テレビや映画を通して≪銭形平次≫は知っていても、作者の野村胡堂について知る人は、また、原作の小説を読んだことのある人は、今ではあまり多くはないのではないでしょうか。
私自身、子供時代に大川橋蔵によるテレビシリーズで親しんでいたものの(主題歌も歌えます)、野村胡堂による原作は読んだことがありません。

その野村胡堂の伝記が、上記の書籍です。

ご存じない方も多いかもしれませんが、野村胡堂と吉川英治には、長い交友関係があります。
互いに作家デビュー前の大正時代から交流があったようです。
また、野村胡堂は長く報知新聞社に勤務していましたが、その報知新聞に吉川英治が小説「江戸三国志」を執筆したのは、野村胡堂の強い推薦があったからだと言います。

二人の交友の始まりがどういう形であったかわかりませんが、野村胡堂は報知新聞に時事川柳欄を設けることを提案し、自ら選者にもなったということですので、そのあたりに接点があったのでしょう。
ちょうどその頃には、吉川英治は雉子郎の柳号で活躍する新進川柳家でしたから。

ただ、二人の交流を示す資料は多くありません。
また、吉川英治は、随筆などにはあまり野村胡堂のことを書き残していません。
野村胡堂は吉川英治の10歳年長なので、もしかすると多少遠慮があったのかもしれません。

上記の書籍には、そうした交友についても触れられています。

ご一読を。

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