« クリスマスと正月 | トップページ | 時代小説盛衰史 »

2005年12月20日 (火)

正月

クリスマスばかりもてはやされる風潮を嘆いた吉川英治には、こんな句があります。

よごれずにあれ一月一日町はさんらん

「さんらん」は「散乱」ではなく「燦爛」の方です。
元旦の持つ清潔感、清々しい美しさを詠んだものです。

吉川英治は、生活の節目としての正月をいうものを愛していたようです。
子供たちには、しばしば「初心」の大切さなどを、元旦に語ったりしたと聞きます。

ただ、正月の厳粛さを好んではいたものの、必ずしも厳格な格式ばったものを求めていたわけではなかったようです。

正月はよいものと思ふ何もかも

などという句を見ると、むしろのどかさを感じます。

ところで、吉川英治の世代では数え年の方が一般的でした。
数え年では、実際の誕生日ではなく元旦に年齢が一つ上がることになります。
ですから、数え年に親しんだ世代にとっては、元旦はより人生の節目という実感がわいたことでしょう。

クリスマス優位の世間で、正月を復権させるには、数え年を復活するのがいいのかもしれませんね。

そうすれば浅田真央選手もオリンピックに行けるかも(笑)

|

« クリスマスと正月 | トップページ | 時代小説盛衰史 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« クリスマスと正月 | トップページ | 時代小説盛衰史 »