« 教師 | トップページ | 写真コンテスト入賞作品展 »

2006年1月25日 (水)

兄弟げんか

子供時代の記憶力というのは大したもので、昨日の問い合わせの方は、「初旅坊ちゃん」のあらすじを、大体ご記憶でした。

といっても、要約すれば、兄弟げんかばかりしているある武家の兄弟の目を覚まさせるため、父親が江戸から京まで二人だけで旅をさせる、となってしまうのですが。

吉川英治の少年少女小説だと、この他にも、ある公家の忘れ形見の兄弟が維新の波にもまれながら成長していく、というストーリーの「左近右近」という作品の主人公兄弟たちも、やはり兄弟げんかばかりしています。

男の子とはそういうものだという考えが吉川英治にはあったのかもしれません。

もっとも、この2作品は、いずれも自身に男の子の兄弟が生まれる前に書かれたもの(「初旅…」は昭和12年、「左近右近」は昭和9~11年が初出)。

吉川英治夫妻には昭和13年に長男・英明、15年に次男・英穂が生まれていますが、この兄弟が、よく兄弟げんかをしたそうです。
あまりけんかばかりしているので、癇癪をおこした吉川英治が、二人を家の大黒柱に縛りつけた、などという話も残っています。

実際に我が子が兄弟げんかを始めると、男の子はそうやって成長するんだ、などと鷹揚には構えていられなかったのでしょう。

ちょっと微笑ましいですね。

|

« 教師 | トップページ | 写真コンテスト入賞作品展 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 教師 | トップページ | 写真コンテスト入賞作品展 »