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2006年2月15日 (水)

海外での日本文学

海外における日本文学の受容ということを語る時、見過ごされがちなのですが、吉川英治の「宮本武蔵」は非常に大きな位置を占めています。

講談社インターナショナルの調べでは、1999年5月現在のデータとして、アメリカ・イギリス・オーストラリア・ドイツの4カ国で翻訳出版された「宮本武蔵」発行部数は、合計1,007,119部であるとのことです。
しかも、「宮本武蔵」が翻訳出版されている国は、この他にもフランス・インドネシア・スウェーデン・ノルウェー・オランダ・イタリア・ルーマニア・韓国・ブラジル・ブルガリア・スペイン・ハンガリーなどがありますし、正式な許諾を得ずに発行された“海賊版”も出回っていますから、実際の数は、これを大きく超えることが推測されます。

果たして、日本の文学作品で、海外において100万部以上も発行された作品が他にあるでしょうか。

数年前、ある格闘技の試合をテレビで見ていた時、見覚えのある絵を刺青にしている外国人選手がいました。
確か東欧の選手だったと思います。
その絵は、生頼範義が描いた宮本武蔵の絵。
そして、それは英語版を中心に外国語版「宮本武蔵」のいくつかで表紙絵に採用されたものでした。

格闘家であるその選手が、宮本武蔵に心酔し、その刺青を入れたことは想像に難くありません。
そして、それが吉川英治の作品を通してであろう事も。

これは小さな一例にすぎませんが、確かに、吉川武蔵は世界に広がっているのです。

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