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2006年3月 7日 (火)

吉野公民館

話を「青梅の吉川英治」展に戻します。

かつての吉野村(現・青梅市)に建てられた吉野公民館は、東京都内でも最初期に設立された公民館です。

公民館は、吉川英治の≪村の子供たちのために図書館を寄附したい≫という願いから誕生しました。

当時の村の小学校には満足な図書室すら無かったことから、吉川英治が村に図書館の寄附を申し出たのですが、やがて構想が膨らみ、青年たちをはじめ、村の人たちの文化的拠点となるような施設を造る、という計画に発展し、公民館の建設となりました。

建設費用の大半は吉川英治が負担しましたが、村人たちもまた、戦後まもなくの苦しい時代ながら、9割以上がこの公民館建設のために寄附を行いました。

落成は昭和24年10月。

吉川英治の希望通り、村の文化活動の拠点として、大いに活用されました。

また、吉川英治の呼びかけで、徳川夢声・宮田重雄・赤坂小梅などが来訪し、演芸会が行われたこともあります。

後に、公民館はその役割を青梅市梅郷市民センターに譲り、隣接する青梅第五小学校の講堂として使用されるようになります。

しかし、やがて老朽化のため解体されました。

今は青梅第五小学校の校庭に記念碑を残すのみです。

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