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2006年4月 5日 (水)

キング・コング

撃墜されたB-29爆撃機の愛称が“Filthy Fay Ⅱ”だったと書きました。

当時のアメリカ軍人は、自分が乗る飛行機などに女性名の愛称をつけることがよくあったそうです。
あの有名な「エノラ・ゲイ」も、機長の母親の名前だと言います。

で、ちょっと英和辞典を引いてみましたが……

「みだらなフェイ」って意味なんですね、“Filthy Fay”って(苦笑)

さて、「みだら」と言われてしまった≪フェイ≫という女性。
時代背景から考えると、おそらく女優フェイ・レイ(Fay Wray)のことでしょう。
戦地で兵士たちが女優のピンナップを大事に持っていたなどという話も聞きますから。

1907年生まれで、特に1920年代・30年代に活躍した美人女優。
とすると、戦場の兵士たちにとっては、少し年上という感じなので、現在なら自衛隊員がイラクで装甲車に≪黒木瞳号≫って名づけるような感覚でしょうか?

その代表作は「キング・コング」(1933)。
最近ピーター・ジャクソン監督がリメイクした作品のオリジナル版です。
そこで、コングに愛される美女を演じたのが、フェイ・レイです。

ところで、この映画「キング・コング」ですが、吉川英治と少々関係があります。
この映画を観た吉川英治が、そこからヒントを得て、「恋山彦」という作品を書いたというのです。

吉川英治は、B-29が墜落した時、長男の英明とともに、今は記念館になっている吉野の家の庭で、その機影を見たそうです。

真っ赤に燃える火の玉となって頭上をかすめて行った飛行機に、自分が作品のヒントとした映画の主演女優の名がつけられていたとは、さすがの吉川英治も夢にも思わなかったでしょう。

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