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2006年4月19日 (水)

チラシ

以前も書いたように、各所から送られてきた展覧会のチラシや招待券・優待券をロビーに置いて、来館者の方が自由に持ち帰れるようにしています。

そういうものの減り具合も見ていると面白いものです。

ジャンルを問わず、招待券はあっという間になくなりますが、同じ展覧会のものでも優待割引券になると、減りがにぶります。
世知辛いですね。

やはり知名度の高い人の展覧会のチラシはそうでない人より早く減ります。

ただ、この場合の「知名度が高い」というのは、微妙なものがあります。
例えば、近年は漫画家の展覧会も頻繁に行われるようになりました。
かなり有名どころの漫画家のからむ展覧会もありますが、当館では、そういう展覧会のチラシは、あまり減りません。
当館の来館者は、文学に関心のある、それも年齢層が高い方々が多いのですが、どうしてもそういう層の方々は漫画に抵抗感があるのでしょう。
かつての、漫画害悪論なんかが盛んに言われた頃を経ているからでしょう。

逆に言うと、漫画に抵抗感がない世代の来館者が少ない、ということかもしれません。

同様のことは、現代美術系のチラシがあまり減らないことにも結びつくかもしれません。
いや、若いほど現代美術には関心があるはずだというのは、一種の偏見でしょうが。

漫画家が不評なのに反して、挿絵画家の人気は高いですね。

神奈川近代文学館の吉屋信子展のチラシは、中原淳一の挿絵がドーンと出ていたせいか、あっという間になくなりました。

最近ちょっと意外なのは、徳島文学書道館の夏目漱石展のチラシが全然減らないこと。
文学館としては、漱石・芥川はいわば≪キラーコンテンツ≫なのですが。

原因の一つには、やはり関東からは遠い所での展覧会だからということはあるでしょう。
多少知名度が落ちても、身近な土地で行われる展覧会には興味が湧くものですが、知名度が高くても、行く可能性がない所のものには関心は持てないでしょうから。
ただ、もう一つ、既視感もあるのかもしれません。
というのも、ここ数年、この夏目漱石展はパッケージ化されて、各地の文学館を巡回していますから。
それぞれの地元では、反響があるのでしょうが、その都度つくられるチラシが各所に送られるので、なんだか、いつ、どこの博物館・美術館へ行っても、絶えずどこかの夏目漱石展のチラシがあるので、食傷気味になってしまうのかもしれません。

まあ、私の勝手な印象ですが。

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