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2006年4月 1日 (土)

挿絵画家2

ちなみに、昨日のリストで1~3年で多くの作品を手がけている井川洗涯、大橋月皎、谷脇素文、寺本琴風は、吉川英治が作家デビューした直後の大正末期、複数のペンネームを使い分けて濫作していた時期の作品を手がけた画家たちです。

この時期には、他に弥生美術館で有名な高畠華宵、漫画「スピード太郎」が今も評価されている宍戸左行、俳優池部良の父親である池部鈞なども吉川作品に挿絵を描いています。

本画の方での評価が高い川端龍子や堂本印象も吉川作品の挿絵を手がけています。
石井鶴三なども含め、当時は挿絵専業ではない普通の画家も、こういう仕事をよくやっていたのですね。
もっとも、本画家が余技的に挿絵を描く分にはいいけれど、挿絵専業の画家は一段下のものと見る風潮も、当時の画壇にはあったし、今もそれは消えていない気はしますが。

女性が一人だけいます。
長谷川春子です。
姉である小説家・長谷川時雨と吉川英治は交流がありましたから、人脈的にはつながりますが、あまり吉川英治の作品世界と女性画家というのは、イメージがうまく結びつきません。
ただ、手がけたのは戦前の伝奇的作品ではなく、戦後に書かれた「袴だれ保輔」という、「新・平家物語」のスピンオフ作品的な小説です。
その分だけ女性画家でも違和感がないのかも知れません。

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