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2006年5月31日 (水)

夫婦のゴルフ

昨日の写真と共に、よかったら展示してくださいということで、吉川文子夫人がゴルフの大会で優勝した時の優勝カップなどの賞品も送られてきました。

ゴルフは吉川夫妻が一緒に楽しんだ娯楽のひとつです。

文壇ゴルフ大会に揃って出場したりしていましたし、ともに誕生日のある8月(英治が11日、文子夫人は9日)には、別荘のある軽井沢に友人の作家や関係者が集まって誕生日ゴルフ会を開いたりしていました。

もちろん、普段から執筆の合い間を縫って夫婦でコースに出ること、しばしばでした。

そんな吉川夫妻には、ゴルフにまつわる伝説があります。

もともと、吉川夫妻については、文子夫人の方がゴルフが上手い、という風説がありました。

ある時、夫婦でゴルフのコンペに参加している最中、英治の打った球がラフにつかまり、一方、文子夫人の方はフェアウェー上にのせました。
すると、文子夫人が、自分の球をさして、英治にこうささやいたというのです。

「あなた、こちらをお打ちあそばせ」

吉川英治記念館館長である長男・英明氏に言わせると、「いくらなんだって『~あそばせ』なんて言い方は、母はしなかった」とのことで、もちろん、これは事実ではありません。

常に夫・英治を立て、かしずくように尽くしてきた文子夫人の印象が、こんな伝説を生んだのでしょう。

ちなみに、記念館で保管している資料の中に、発行年は不明ながら、吉川夫妻のハンディキャップ認定証があります。
それによると、英治も文子夫人もハンディキャップは同じ≪28≫。
文子夫人は女性ですが、一方で、英治よりも28歳も年齢が若いわけですから、差し引きして考えると、数字通り、その実力はどっこいどっこいだったのではないでしょうか。

吉川英治の名誉回復のために、このハンディキャップ認定証も展示しようと思います。

ただ、せっかくご提供いただいた文子夫人の優勝カップは、英治死後のものなので、今回は展示は控えようと思います。

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