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2006年6月23日 (金)

長屋門

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で、こちらが長屋門です。

長屋門というのは、門の脇に袖部屋があり、門と袖部屋で一連の建物になっているような門のことで、武家屋敷や豪農の屋敷に見られるものです。

吉川英治記念館の開館時に袖部屋を事務所に改装し、さらに近年ミュージアムショップに改造しましたが、建物自体は江戸時代のものです。

袖部屋のある長屋門は原型のままにしてある。先頃まで疎開の人を住ませていたが、いまは片方は、薪炭だの農具や菜根の物置とし、片方の袖部屋には、ぎっしりぼくの雑書がつめこんである。つまり文庫代りといってよい。
門は閉め通しで開けたことはない。この門を抜けて檜皮葺の母屋の屋根を見るところに、旧家の前栽が感じられるのであろうが、ぼくのような老書生が客を迎えるには、ちとものものしい気もして、いやなのである。それにまた、たいへん客が廻り道をすることになるので、古い裏木戸を門に直して、通路としている。
(随筆「ぼくのいなかや」より)

裏木戸を直した門というのが、昨日紹介した通用門のことです。

物置にしていたという袖部屋が、現在のミュージアムショップです。

館長の吉川英明の記憶では、この物置にしていた袖部屋は床が無い土間で、そこに防空壕が掘られていたそうです。
父・英治と共に、何度かその中に入ったそうですが、建物の中に防空壕を造って、万が一上の建物が火災になった時は、どうするつもりだったのでしょうか。
とても危険な気がするのですが。

ちなみに、ミュージアムショップに改造する際に床をはがしたので、防空壕が本当にあるかどうか見てみましたが、それらしいものはありませんでした。
戦後に埋め戻されたのでしょう。

ちゃんと発掘でもすれば痕跡が確認できると思いますが、そんなことに時間も人も割く余裕はなかったので、そのまま工事を進めました。

将来、再度ここを改装することがあれば、その時には発掘してみたいような気もします。

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