« 宮部みゆきさん | トップページ | 諸田玲子さん »

2006年9月13日 (水)

ガリレオ工房

8月27日は吉川英治文化賞受賞者によるイベントとして「ガリレオ工房のおもしろ化学実験教室」を開催しました。

ガリレオ工房は“学校の荒れ”に危惧を持った滝川洋二氏らを中心として「生徒の好奇心を引き出す楽しい授業」を目標として設立された物理教育実践サークルで、現役教師を中心に結成され、子供たちに科学の楽しさを伝えるとともに、科学と生活を結びつける活動を行っています。
テレビでよく見かける米村でんじろう氏をイメージしていただくと、活動の感じがつかめるでしょう。
実際、米村氏も設立メンバーの一人だそうですし。

当日は、やはり現役の高校の先生が2人ご来館になり、実験を披露して下さいました。

実験のテーマは≪熱≫。

割箸と輪ゴムで温度計を作ったり、アルコールで気化熱を体感したり、様々な実験や工作で≪熱≫とエネルギーについて楽しく学ぶことのできる内容でした。

大まかに言うと、物質は拡散していく時に周囲から拡散するためのエネルギーを奪うので温度が下がる(その代表が気化熱)、逆に集めると熱を出す(難しく言うと断熱圧縮というやつですね)。

このことを実験で経験させた上で、先生方は問いかけます。

その原理を利用したものが、日本のほぼ全ての家庭に2つあるけど、それはなんでしょう?

答えは冷蔵庫とクーラー。

冷媒(冷やすための物質ですね)を、冷やしたい所で拡散させると、そこの温度が下がる。
それで冷蔵庫内や室内の温度が下がる。
でも、拡散させただけでは冷媒が失われてしまうので、冷媒を循環させ、冷やしたい所とは別の場所で圧縮して拡散前の状態に戻す。
その時に熱が出る。
冷蔵庫の外側が温かいのも、クーラーの室外機が熱いのも、そのせい。

冷蔵庫やクーラーは物を冷やすこと自体ではそれほどエネルギーを使わないが、いったん拡散させた冷媒を圧縮して元に戻す時にエネルギーを多く使う。
しかもその時に出た熱は都市の温暖化の原因の一つになる。

そのことの意味をよく考えてみましょう、ということを参加者に投げかけて、実験教室は終りました。

|

« 宮部みゆきさん | トップページ | 諸田玲子さん »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 宮部みゆきさん | トップページ | 諸田玲子さん »