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2006年9月15日 (金)

馬塚丈司さん

9月3日は馬塚丈司さんの「ウミガメの話」。

馬塚さんは静岡県浜松市在住で、自然保護団体サンクチュアリジャパンを組織して、遠州灘海岸の環境保全に取り組んでいる方です。

アカウミガメは保護対象の一つであり、象徴的存在ですが、全てではありません。
他にも渡り鳥のコアジサシや海岸に生える様々な植物を保護しています。
その目的は、彼らが生きる砂浜そのものを守ることなのです。

ですが、今回はウミガメを中心にしたお話。

子供対象ということでお願いしたので、子供向けのワークシートをご持参くださいました。

内容は、「ウミガメは何を食べるの?」「ウミガメとリクガメの違いは?」など。

今は広く知られるようになった、ゴミ袋をウミガメが餌と間違えて食べてしまい死んでしまう話なども交えて、ウミガメの生態を説明なさいました。

日本の海岸で生まれたアカウミガメの子供は太平洋を20年ほど回遊して、再び日本にやって来て産卵します。
北太平洋のアカウミガメは日本の海岸の砂浜でしか産卵しません。
その日本の海岸の砂浜が無くなってしまったら、アカウミガメは絶滅するしかありません。
苦難を乗り越えて20年ぶりに帰ってきたら砂浜が無かった、なんてことになったら、ウミガメに申し訳のしようもありません。

その砂浜を失わせる原因の一つが、クルマです。
クルマが砂浜に乗り入れると、砂浜の植物を踏み荒らし、枯れさせてしまいます。
すると砂浜は波の浸食を受けて、削られてしまうのです。

講演の前後に控え室で話した話もちょっと交じっていますが、そんな話をしてくださいました。

実は私も参加したことがあるのですが、サンクチュアリジャパンではアカウミガメの卵を保護し、孵化した子ガメを人間の手で海に放す、放流会を実施しています。

自分の手を経て海に入っていったウミガメが、いま太平洋のどこかにいる。
20年後にはまたここに戻ってくるかもしれない。

そう思うと、この砂浜を守らなければという気になります。
大人の私が思うのですから、子供の心には大きなものが残るでしょう。

興味のある方をこちらをご覧ください。

あの時に自分の手で海に放したウミガメの印象が強くて、ちょっと肩入れし過ぎの文章になりましたね。
でも、それだけのものが心に残りますよ、参加すると。

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コメント

ご存知ですか?

子ガメの放流会には、大きな問題もある、ということを。

もう一度、カメの気持ちになって考えることが必要だと思います。
 
参考資料です。ごらんになってみて下さい。

http://www.omotehama.org/report07/2007/12/post_254.html

 

投稿: カレッタ | 2008年3月 2日 (日) 22時39分

>カレッタさん

コメントありがとうございます。
リンク先も拝見いたしました。

何事によらず、研究は日進月歩ですね。
ウミガメについても、保護のためにはまず行動を、という時期から、学術的な研究成果に合わせて活動の仕方を修正していく時期に来ているということなのでしょう。

保護へのモティベーション作りとしての放流会と、実効性のある保護活動とがうまく両立すれば良いですね。

ちなみに、私が参加した放流会では、その日に孵化した子ガメを、夕方に放流したように記憶しています。

投稿: 片岡元雄 | 2008年3月 3日 (月) 09時55分

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