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2006年11月13日 (月)

お叱りへの釈明

何度も書いているように、現在アートプログラム青梅2006の一環として、吉川英治が生活していた母屋に、武蔵野美術大学大学院の学生らの作品を展示しています。

昨日、これについて、来館者の方からお叱りを受けました。

自分は吉川英治の大ファンで、母屋を見るのを楽しみにしていたのに、あんな作品が置かれていては邪魔で、じっくり見ることが出来ない。
どうして日本家屋にそぐわない現代美術など展示しているのか。
吉川英治にまったく似合っていない。
入館料を返して欲しいくらいだ。

私は口下手ですし、頭に血の上っている方に何を言っても聞き入れてもらえそうにありませんから、その場ではただお言葉を伺うだけでしたので、以下に少し釈明させていただきます。

まず、今回の展示は、現代美術のイメージとかけ離れている日本家屋の中に作品を置くことで、どのような空間が生まれるか、ということを試したものです。
お叱りを下さったお客様にはご不快だったかもしれませんが、作品は学生たちが真摯に製作したものです。

また、これは吉川英治の精神に反することではありません。
吉川英治は「育つものが好きだ」と随筆にも書き残しています。
若者を愛し、完成してしまったものよりも、成長過程にあるものを愛したのが吉川英治です。
作品を展示する機会に恵まれない学生に場所を提供することは、吉川英治の心から外れたものだとは思いません。

もちろん、「吉川英治記念館」と名乗っている以上、お客様が「吉川英治の世界」を期待してご来館なさるのは当然のことであり、お客様が望まれる形でそれをご提供できなかったことは、お詫び申し上げます。
また、いまご来館になると、このような状態であるということの告知が不足していたことは否めません。
それが十分であれば、この時期を避けてご来館いただくことも可能であったはずであり、その点は反省いたしております。

申し訳ございませんでした。

ただ、上記のような考え方に基づくものであることをご理解ください。

なお、こうした展示は、今回が初めての試みです。
来館者の方がどういう受け止め方をなさるか、正直なところ、はっきり読めないまま、実行いたしました。
その意味でははっきりご意見を賜って、大変ありがたいことでした。
今後に反映できるところは、反映させたいと思います。

ありがとうございました。

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