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2006年12月 9日 (土)

多磨霊園探訪 その5

Eiji_2
亀井勝一郎の墓所から東に少し行った所、忠霊塔のすぐそばに吉川英治の墓所があります。
車の通れる表通りから一つ入った区画なので、少し目立ちにくくなっています。

以前にも書きましたが、設計は建築家の谷口吉郎で、文机の上に経筒を載せた形になっています。繰り返しますが、湯飲みじゃありません
Eiji_3

経筒は六角形になっています。
その正面の部分には「吉川英治」の名が、そして左側の区画に「文子」と刻まれています。
「文子」の文字に赤い色が残っていることから分かるように、初めから夫妻の名が刻まれていました。

また、文机の部分の側面に吉川英治の父・直廣と母・いくの名も刻まれています。

写真では正面からの姿が多いので、ちょっと後ろ側を覗いて見ました。
座布団風の部分があるんですね。
まさにこの場に姿無き吉川英治が存在しているような感じです。
Eiji_4

思っていた以上に小ぶりで、とても上品な感じのするデザインです。
こう言ってはなんですが、霊園内を歩いていると、自己顕示欲の塊のような墓石をいくつも目にします。
それに対して、総じて文人の墓石はシンプルなものが多いようです。
その中にあって、吉川英治の墓石はシンプルな上にデザイン的にも優れたものだと思います。

Eiji_1
また、きれいに手入れされた植木に囲まれ、非常に物静かな印象を受けます。

改めて、文子夫人の冥福をお祈りします。

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