« 新年 | トップページ | 成人の日 »

2007年1月 7日 (日)

真田幸村

今年のNHK大河ドラマ「風林火山」は、山本勘助が主人公だそうですね。
昨年の山内一豊(の妻)に続き、従来ならば脇役どころを主人公にするパターンを展開しようということでしょうか。
人気の高い戦国時代で、大物は一通り主役になっていますから、仕方がないところなのでしょう。

ところで、NHK大河ドラマについて検索していて、Wikipediaの『大河ドラマ』の項目にこんな記述を見つけました。

最大の山場である巌流島の決闘は21.8%を記録するが、それ以外は10%代前半で推移する。巌流島の決闘以降はまったくオリジナルであるが、ドラマは更に迷走して武蔵村なる虚構のユートピアが登場。政治向きの話を入れて武蔵とほとんど関わりのない徳川家康や淀殿、真田幸村が登場するが中途半端な観は否めなかった。

2003年の大河ドラマ「武蔵 Musashi」についての記述です。

ここに真田幸村の名が挙げられていますが、実は、原作となった吉川英治の「宮本武蔵」にも真田幸村は登場しています。

最後の巻である「円明の巻」に入ってすぐのあたり。
武蔵の弟子である伊織の行方知れずの姉がお通であることがわかり、夢想権之助と伊織はお通が世話になっている奈良の柳生家を訪ねる。
しかし、入れ違いとなって会えなかったため、権之助の母の供養のため河内の天野山金剛寺を詣り、さらに高野山に足を伸ばそうとしたところを、正体不明の者どもに襲われ、伊織は谷底へ落ち、権之助は拉致されてしまう。
実は、襲撃してきたのは九度山に隠居する真田幸村の家臣たちで、権之助を徳川方の隠密と誤解してのことであった。
同じ頃、細川藩の家老・長岡佐渡は高野山に参った帰途、真田幸村の子・大助に声をかけられ、九度山で幸村と面会する……

吉川英治の「宮本武蔵」でも、真田幸村はこの場面に唐突に登場し、前後のストーリーには全く関わってきません。
また、この一連の場面には武蔵本人は登場しません。
それこそ中途半端の感が否めません。

ただ、宮本武蔵は徳川と豊臣の最後の決戦となった大坂の陣に参加していたと小倉碑文や「二天記」に記されています。
そして、大坂の陣は真田幸村の人生のクライマックスでもあります。
ここには両者の接点が存在します。

思えば、吉川「武蔵」の始まりは関ヶ原の合戦です。
関ヶ原で幕を開け、大坂の陣で幕を閉じる、というのも、まとまりが良い感じがします。

実際には巌流島で幕を閉じていますが、もしかしたら、場合によっては大坂の陣まで話を進めようという腹案があったのかもしれません。

もっとも、一人の人間の成長物語としてみれば巌流島で終るしかないとは思うのですが。

|

« 新年 | トップページ | 成人の日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 新年 | トップページ | 成人の日 »