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2007年2月 9日 (金)

文学館とは-その4

文学は展示できない、というところから、文学館とは第一義的には図書館である、とする考え方があります。
収書ジャンルを限定した、特殊図書館であることが、文学館の最も重要な存在価値であるとする意見です。

しかし、その論を究極まで推し進めれば、展示をともなうような文学館は不要で、レファレンス機能が充実し閲覧も出来る、そういう特殊図書館だけあればいい、ということになります。

それはそうなのかもしれないと思うこともあります。

毎年膨大な数の書籍が発行され、同時に多くの書籍が絶版になっていきます。
図書館でも全ての本を所蔵しているわけではありません。
というより、まんべんなくあらゆる書籍を収集することは、不可能です。

出版文化がこんなに膨大なものになってしまっては、図書館も専門化し、分散していくよりほかないのではないかと思います。

文学館は、文学ジャンル、それも、それぞれの館が扱う特定の作家に限定して収書活動を行い、それによって専門図書館のネットワークの一翼を担うべきではなのでしょう。

昨年、全国文学館協議会の資料情報部会に出席した際、「原稿」まで一定の条件を満たせば閲覧に供している文学館が存在することを知って、非常に驚きました。

確かに、文学の研究にとって、原稿そのものを見ることは大きな意味を持つことだと思います。

文学館を図書館の一変種と考えるならば、そこまでして初めて文学館としての機能を満たしているというものでしょう。

その意味で、「原稿」はもちろん、所蔵図書の閲覧すら行っていない当館のような施設は、文学館としての機能を充分に果たしていないと言えるのかもしれません。

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コメント

パソコンで原稿を打つ現代の作家が文学館におさまる頃には、どのように発展(?)していくのか少し興味があります。

投稿: PO | 2007年2月 9日 (金) 13時44分

PO様

コメントありがとうございます。
実はその話は明日アップされる分の文章の枕に使っているのです。
ぜひお読みください。

投稿: 片岡元雄 | 2007年2月 9日 (金) 14時01分

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