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2007年2月 4日 (日)

雪女

話を一昨日に戻しますが、届けられた“YOKOSO! JAPAN WEEKS”の「COUPON BOOK 2007」を見ていたら、島根県松江市の小泉八雲記念館も掲載されていました。
当館同様、このキャンペーンに協力して割引サービスを行っているようです。

ざっと調べてみましたが、文学館でこのキャンペーンに参加しているのは吉川英治記念館と小泉八雲記念館の2館だけのようです。

ところで、この小泉八雲と青梅には意外な関係があるのをご存知でしょうか。

小泉八雲の「怪談」の中に収録されている『雪女』の舞台は、実は青梅だというのです。

英語版「KWAIDAN」の序文に、以下のような記述があるそうです。

One queer tale, "Yuki-Onna", was told me by a farmer of Chofu, Nishitama-gori, in Musashi province, as a legend of his native village.

訳すと

この「雪女」という奇妙な物語は、武蔵の国、西多摩郡、調布のある百姓が、その土地に伝わる言い伝えとして、私に語ってくれたものである。

武蔵の西多摩となれば、これは現在の東京都です。
東京都には調布市というのがありますが、あちらは旧北多摩郡に属しています。

実は、都内多摩地区には≪調布≫という地名がかつて何ヶ所かあったのです。

現在の青梅市は、青梅町を中心に周囲の1町6村が合併して出来た市です。
そのうちのひとつが、吉川英治が住んだ吉野村。
現在の柚木町・梅郷・和田町・畑中が該当します。
そして、その吉野村から見て、多摩川の下流側に隣接していたのが調布村なのです。
現在の駒木町・長淵・友田にあたります。

この調布村出身の親子が、松江市の小泉八雲宅の奉公人をしており、その人物が八雲に「雪女」の話を伝えた、というわけです。

現在、青梅市内の多摩川にかかる≪調布橋≫のたもとに「雪おんな縁の地」という碑が建てられています(上の英文と訳文はそれを参照しています)。

青梅マラソンのついでに、調布橋を訪ねて、東京に雪女、という意外さを味わってみてはいかがでしょうか。

もちろん、当館にも足を運んでいただければ、ちょうどいい文学散歩になるかと。

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