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2007年3月10日 (土)

保険

本日から、当館から資料を提供した香雪美術館での展覧会が始まります。

また、来月には横浜市にある馬の博物館で開催される「三国志をいろどる馬たち」という展覧会にも資料を貸し出す予定です。

告知はまた直前にするとして、こういう他館への資料の貸し出しの際に頭を悩ませるのは、≪資料の価格≫です。

通常、こういう場合には展覧会の主催側が貸し出す資料に保険をかけるわけですが、そのために貸し出す資料の値段を教えて欲しいと言われるわけです。
それによって保険料が変ってきますから。

以前は割りとざっくりと、全体で幾ら、というような把握の仕方でも許容されていたと記憶しているのですが、今はそれぞれ個別に値段を出すことを求められるようです。

これがなかなか厄介です。

購入した資料なら購入価格が存在します。
しかし、例えば数十年前に5万円だったものが、今幾らするのかなんて、はっきり言って分かりません。
ましてや、寄贈資料で、一度も流通に乗ったことがないものなど、元々値段がありません。

そもそも、そんな保険なんか意味がない、と言う人もいます。
私も、どちらかと言えば、そちら側です。

例えば、展覧会場が火事になって、貸し出した資料が燃え尽きてしまったりした場合、保険金がおりたって、それで元に戻るわけではありません。
一億円の絵が燃えて、それに対して一億円の賠償金をもらったって、札束を飾って眺めるわけにもいきません。

投機目的で美術品を入手した人など、資料を資産としか見ていない場合もあるでしょうが、博物館にとっては資料が資料であることが大事なので、金には代えられません。
損害賠償してもらっても、どうしようもないものです。

とは言え、破れたくらいなら補修できますし、その補修費用は当然、破損させた者が負担するべきですから、そういうリスクには備えるべきでしょうが、それ以上のものとは思えないのです。

まあ、そんなことをぼやきつつ、しかし、それはそれとして要望には応えないといけないので、色々と参考にして、無茶のない値段を決めるわけですが。

正直なところ、適当です(苦笑)

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