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2007年4月26日 (木)

平家物語帖

≪秘蔵コレクション展――吉川英治じゃない吉川英治記念館≫、続いてご紹介する展示資料はこれ。

平家物語帖

肉筆の画帖で、与謝野晶子が歌14首を、中沢弘光が絵15葉を描き、それに与謝野寛(鉄幹)が序文を加えたものです。

吉川英治の旧蔵品ですが、「随筆新平家」に収録されている『机のちり』(初出は「新・平家物語 第四巻付録」朝日新聞社 昭和26年11月)で、その入手の経緯を書いています。

秋のデパートの古書籍展で、平家関係の古書籍を漁っているうちに、古い水彩画家の中沢弘光氏が描いた「平家物語帖」と題したものに、与謝野鉄幹氏が序文し、晶子女史が小色紙二十余枚に、平家を歌った合作帖を見出した。これは史料にはならないが、晶子女史には、生前、辱知の御縁もあるので、偲び草にもと、求めておいた。

何度かこのブログでも触れているように、吉川英治は若き日に、川柳の師である井上剣花坊を介して与謝野夫妻とは親交がありました。
その思い出を偲ぶために購入したというわけです。

「新・平家物語」関連資料として展示することも出来たのですが、これだけのものを雑資料的に扱うのは気が引けて、なかなか展示できませんでした。

帖は両面になっていて、表面には序文の前半分+歌7首+絵8葉、裏面には序文の後半分+歌7首+絵7葉という形になっています。

この機会に全部をご覧いただけるように、会期の前半(~6月3日)には表面、後半(6月5日~)には裏面を展示します。

もちろん、物理的な理由からですよ。
2回足を運ばせて、倍儲けてやろうなんてことは……

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