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2007年5月18日 (金)

吉川英明館長から、講演を頼まれているのだが、その材料として滝にまつわる吉川英治の文章を探している、何か心当たりはないか、と問われました。

まず思い浮かんだのは、「宮本武蔵」の中の『男滝女滝』の章。
吉岡一門との一連の死闘を越え、お通と城太郎を伴って江戸へ下ろうとする武蔵が、中仙道・馬籠宿近くの“夫婦の滝”で、お通に挑みかかって拒絶される、という場面です。

もうひとつ浮かんだのは、「新・平家物語」の『那智の小机』の章。
鞍馬を抜け出し、奥州藤原氏に身を寄せ、さらにその地を離れて紀州熊野に身を潜める源義経が、那智の滝と対峙する場面です。

探せばまだあるかもしれませんが、すぐに浮かんだのが、小説としてはこの二つ。

随筆では、後者に出てくる那智の滝を、取材旅行の際に訪ねたことを書いた『新・平家今昔紀行』の中の『湯ノ峰から那智の巻』が思い浮かびましたが、あとは、ちょっと思いつきません。

そんな話を館長にしたところ、「そうだろうなぁ、父は泳げないので、水に近づきたがらなかったから」とのこと。
なんでも子供の頃におぼれたことがあって、それで水を恐がっていたとか。
そんな話をしてくれたそうです。

こういう逸話がさらっと出てくるところが親子ですね。

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