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2007年5月 8日 (火)

その他の掛け軸

≪秘蔵コレクション展――吉川英治じゃない吉川英治記念館≫として展示している掛け軸は、あと2点。

ひとつは矢野橋村画「春秋山水図双幅」。

矢野橋村は吉川英治の「宮本武蔵(前半)」「三国志」の挿絵を担当した画家で『知道人』の号もあります。

もちろん、吉川英治と交流もあったわけですが、この作品に関してはある方から吉川英治に関する資料とともに一括でご寄贈いただいたもので、吉川英治の旧蔵品ではありません。

もうひとつは吉屋信子の書。

九江領事館の新涼の黄昏われは忘れじ

と書かれています。

昭和13年、吉川英治は、いわゆる≪ペン部隊≫の海軍班として揚子江溯江作戦に従軍します。
同じ海軍班にいた作家は、菊池寛・佐藤春夫・北村小松・浜本浩・小島政二郎、そして吉屋信子でした。

この書は、その従軍の際の書なのです。

これは吉川英治が、やはりこの従軍の際に、吉屋信子について詠んだ

鶏頭にふと頬紅の見あたらず

という句を軸装したものと共に一括購入したものです。

ちなみに、先日ご紹介した「めし」の著者・林芙美子は、この時、同じペン部隊の陸軍班として従軍しています。

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