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2007年7月 7日 (土)

文学館と観光

先週、地元地域の観光協会の総会・懇親会に出席してきました。

文学館協議会などでは、同業の方に地元の観光協会とはどのように付き合っているか、ということを聞いたことはないのですが、他館の皆さんはどうなさってるんでしょう?

文学館は観光施設ではない、という意識は、学芸員には強いのではないかという気がします。
運営側に立つと、そうも言っていられないと思いますが。

基本的に、文学館は観光施設であることを目的に造られるべきものではありません。
やはり一義的には文学のための施設であるべきでしょう。
しかし、そのことは、文学館が観光や地域振興に関わりを持たなくてもいい、ということは意味しません。

観光のために多くの人が集まれば、その分、文学館への来館者も増えるはずで、館の運営上、益のあることです。
観光で来た方は、必ずしも文学愛好者ではない場合もありますが、裏返せば新たな読者の開拓にもつながる可能性がありますから、それは文学に貢献することでもあるでしょう。

逆に文学館があることでその地域に人を集めることが出来るなら、それも地域貢献でしょう。

もっとも、現実問題として、観光の中核を担えるようなレベルにある文学館は、数少ないであろうと思います。
つまり、集客力において地域を先導するような文学館は、数えるほどしかないだろうということです。

ただ、集客に直接反映しなくても、文学館が存在することで地域イメージの向上に役立つ可能性はあります。

あの作家をはぐくんだ土地、あの作家が愛した景観、あの作家が好んだ風物、あの作家が交流した人々・・・・・・

それは、その地域のイメージにプラスに作用するものでしょう。

まあ、その作家のイメージ自体がプラスのものならば、ですが。

何にせよ、こういう会に出ると、地元の方が文学館に何を期待しているか、どういう目でご覧になっているかを感じることが出来ます。
それは社会の中での文学館の位置を知るためにも、重要なことだと思います。

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