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2007年8月 1日 (水)

コウノトリ

昨日、46年ぶりにコウノトリのヒナが巣立ったという話題が、新聞各紙やテレビで報道されています。
場所は兵庫県豊岡市です。

実は昨年度の吉川英治文化賞を受賞なさった松島興治郎さんは、この豊岡でのコウノトリの保護増殖と野生復帰の活動に40年以上にわたって取り組んでこられた方です。

当時、松島さんは「コウノトリがそばにいても気にならず、生活に溶け込んだそんな鳥になってほしい」とコメントなさっていますから、今回の巣立ちは、まだまだ第一歩だと思っておられることでしょう。
放鳥が順調に進んで、ヒナの巣立ちがいちいち報道されることがないような当り前の状況になった時が、松島さんの永年の夢がかなう時なのでしょうね。

やはり吉川英治文化賞の受賞者で、アホウドリの保護増殖活動を行っている長谷川博さんとお話しした時に、アホウドリとトキを比較して、トキがいまだにケージから出ることができず、アホウドリがどうにか自力回復可能なレベルまで増殖できたのは、アホウドリの場合は繁殖地が無人島で、生活の場が広い海であるため、生活環境が全体として保全できていたことが大きいのだ、ということをおっしゃっていました。
人に近いところで暮らすトキやコウノトリでは、その生活環境を保全することがどうしても困難である、と。

人間と切り離された生活環境を持つアホウドリは、特定の人の努力でも、増殖させることが可能でした。

しかし、人間の近くにいるコウノトリは、松島さんたちだけでなく、豊岡の地域の人たちが、さらには日本人全体が、環境保全に心を配らなければ、野生復帰はかなわないでしょう。

そこは肝に銘じておきたいところです。

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