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2007年8月 9日 (木)

信州信濃の

「信州歴史時代小説傑作集第三巻 剣の道忍の掟」(2007年6月30日 しなのき書房)という本を見つけたので購入しました。

タイトルの通り、信州=長野県に関係のある歴史時代小説を集めたアンソロジーです。

たまたまこの巻に吉川英治の作品が掲載されていたので入手しました。
他に取り上げられている作家は伊藤桂一・柴田錬三郎・笹沢左保・隆慶一郎・南條範夫・永岡慶之助・池波正太郎・五味康祐・嵐山光三郎・南原幹雄・山田風太郎です。

吉川英治の作品として収録されているのは「大妻籠無極の太刀風」とありますが、これは「剣難女難」という作品の一部分です。
雑誌『キング』大正14年1月創刊号から15年9月号まで、21回にわたって連載された作品の第20回目に相当する章です。

一応、長編作品の一部分であることはわかるようにして収録されていますが、中途半端な感じは否めません。
あらすじがついているわけでもありませんから、背景がわかりませんし。

吉川英治の初期の伝奇小説の雰囲気だけは味わえますが。

近世の信州は、東西日本を結ぶ街道である中山道が通る要衝でしたから、部分的にでも登場する吉川作品ということなら、結構な数があります。
ある程度は物語が動く、というレベルで見ても13作品ほどが挙げられます。

そのうち、短編としては、戸狩村(現山ノ内町)の煙火師についての伝承を下敷きにした「銀河まつり」、信州出身の刀工・山浦清麿を主人公にした「山浦清麿」という作品があります。

アンソロジーならそのあたりの作品を選択した方が、中途半端さがなかったと思うのですが。

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