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2007年9月19日 (水)

死体

昨日、館が定休日だったので、都心まで出かけるべくJRの青梅特別快速に乗車しました。
私は青梅市内に居住して、この記念館に通勤しているので、めったに鉄道を利用しないのですが、その割には頻繁に鉄道事故にぶつかります。
出張の朝にポイント故障、とか、年に一度の家族旅行で架線切断とか。

昨日も人身事故で立ち往生してしまいました。
たまたま事故現場となった駅にいた知り合いの奥さんが、事故後の轢死体を見てしまったようです。

私も昔、某有名アイドル歌手が飛び降り自殺した現場を直後に通りかかって、死体の一部を見てしまったことがあります。

人はいつか死にますから、亡くなった親兄弟の遺体を見ることは、誰にでもあるでしょうが、異常な状況の死体というのは、一種独特の嫌な感じがあります。

それで思い出しましたが、吉川英治が戦時中に南方圏を一巡した際の日誌に、死体を見たことに触れた箇所がありました。

昭和17年、朝日新聞社特派員としての旅の途中、広東(現 広州)でのこと。

市街騒然釜熱。途上、一二度ならず缺食行路病者ヲ見る。近頃コレラ蔓延とのこと。生物生果物凡て禁ぜられる。

空港からホテルに向かう途中の車中から、度々行き倒れの死体を見た、というわけです。

この旅には画家の橋本関雪が同行していましたが、関雪もこの旅について書いた画文集「南を翔ける」でその事に触れています。

戦地で戦死体を見ることは想定内でも、戦地でもない市街地の路上に死体が放置されている状況には、両者とも強い印象を受けたようです。

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