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2007年10月21日 (日)

受賞作家と語るひととき

今年から定例化された「吉川英治賞受賞作家と語るひととき」が、本日開催されました。
告知の通り、今年は『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞された宮部みゆきさんにお話しいただきました。

話の内容は、録音を聞き直してから、改めてご紹介するとして、今日ちょっと驚いたことを。

告知の段階で、宮部さんから参加者の皆さんに特別のプレゼントがある、としていましたが、そのプレゼントの内容というのは、東京は錦糸町にある山田家の人形焼でした。

この人形焼については、去年の企画でお話しいただいた時にも触れられましたが、山田家というのは昔から宮部さんの家でよく使っている店で、その店の包装紙に印刷された「本所七不思議」の絵をヒントにして、吉川英治文学新人賞の受賞作となった『本所深川ふしぎ草紙』を書いた、といういわくのある人形焼なのです。

驚いたというのは、私は今日初めてこの山田家の人形焼の包装紙を目にしたのですが、その「本所七不思議」の絵を描いているのが、宮尾しげをだったことです。

宮尾しげ(1900~1982)は、岡本一平に師事した画家で、『漫画太郎』や『団子串助漫遊記』などの児童漫画で名を馳せ、後には江戸風俗などを研究し、それらを絵画作品に残したことで知られます。

なぜ、それで驚くかというと、宮尾しげをは吉川英治とは川柳の仲間で、『漫画太郎』『団子串助漫遊記』を描いた時に在籍していた東京毎夕新聞社では同僚であった、という関係があるからです。

つまり、吉川英治と親しかった宮尾しげをの書いた包装紙の絵を見て、宮部さんが『本所深川ふしぎ草紙』を書き、その作品で吉川英治文学新人賞をとった、ということになると気づいたので、驚いたのです。

宮部さんご本人は、そこまでは気づいておられないようだったので、お教えしようと思ったのですが、ちょっとタイミングが無くてお話しできませんでした。

それにしても、不思議な縁もあるものですね。


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コメント

宮部みゆきさん……あぁ、残念。
ワシ、一度お聞きしたかったです。
「本当に喜ばれる小説を描くための、(精神的な)秘訣」
どんなによい話でも、作り手のモチベーションひとつで台無しになることもあります。どんなときが最高の作品を提供できるものか……。
自問自答して、今回は自力で答えを見つけていきたいです。

投稿: 夢酔藤山 | 2007年10月21日 (日) 20時48分

>夢酔藤山様

今回は残念でした。
ただ、今回は講談社が撮影班を出して録画していますから、後日何らかの形になるかもしれません。
その時には、また告知いたします。

ちなみに、西多摩新聞さんは取材に来ていましたよ。

投稿: 片岡元雄 | 2007年10月23日 (火) 15時30分

今日、編集長自ら
「行ってきました」
などと誇らしげに語っておりました(泣)。

夢酔も負けずに、この秋は各地産業祭の西多摩新聞社出展ブースにて顔出しします。青梅市には11月4日にお伺いします!!夢酔も読者の声を直接聞いて刺激にしたいと考えております。

次回「ひととき」は、きっと……頑張ります!!

投稿: 夢酔藤山 | 2007年10月23日 (火) 22時04分

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