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2008年3月11日 (火)

菜根譚

以前こんなことを書きました。

昨日、書店で「清朝本全訳 菜根譚」(中村璋八訳注 東方書店 2006年)という本を見かけたので手に取ったところ、日本で主に流布している『前集』『後集』の2編からなるものではなく、『修省』『応酬』『評議』『間適』『概論』の5編からなるものを訳したものでした。
そして、そのうち『修省』の部分に、問題の言葉が掲載されていました。

もう一度ご紹介すると、

一勺水便具四海水味
世法不必盡嘗
千江月總是一輪月光
心珠宜当獨朗

これについて同書では

ほんのわずかな水も、世界中の海の水の味を具えている。俗世間で生きるには、必ずしも世俗の雑事をすべて体験する必要はない。
そこらじゅうの川に映る月も、その原点は天空の一つの月の光である。それぞれが持っている月の光のような汚れのない心だけは、独り輝かせておかなければならない。

という訳文をつけています。

私の訳も当たらずとも遠からずというところでしょうか(苦笑)

それにしても、本当に、吉川英治は何を通してこの言葉に接したのでしょうか?

その点はまだ謎のままです。

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