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2008年5月 2日 (金)

納得

とあるテレビ番組のための資料撮影がありました。

歴史上のあまり知られていない事実を取り上げるということがコンセプトらしい番組で、「生涯無敗の宮本武蔵が島原の乱に出陣して農民の投げた石にあたって怪我をした(負けた)」という話を紹介したいので、吉川英治記念館で所蔵している宮本武蔵の書簡を撮影したいというわけです。

最近のテレビのバラエティ番組では、一つの話題を時間をかけて掘り下げるということはせず、たくさんのトピックを次々に取り上げていくスタイルが多いようで、この宮本武蔵が島原の乱で石にあたったという“ネタ”も、番組内で取り上げるのは5分くらいとのこと。
正直、その程度のことのために貴重な資料を収蔵庫から出してくるのは気がすすまなかったのですが、しばらく展示もしていないし、虫干しだと思って協力することにしました。

それはそれとして。

撮影依頼をかねた事前の電話取材の際にこんなことを聞かれました。

どうして青梅に宮本武蔵の書簡があるんですか?

いや、えーと、そこを聞きますか?

小説「宮本武蔵」を書いた吉川英治の記念館だからですよ。「宮本武蔵」を書いたことで、こういうものがあるのですがと言って売込みがあって、それを吉川英治が購入したんです。それがそのまま吉川英治記念館に移管されたんです。

と、お答えしましたが、「すみません、不勉強で」と言いながら、あまりピンとはきていないご様子でした。

相手は若い女性でしたが、まあ、今の若い女性にとって吉川英治は縁遠い存在なんでしょうね。

来館者数の減少に納得がいくとともに、こういう方々にも吉川英治に関心を持ってもらえるような何かが必要なのだな、とつくづく思いました。

もっとも、それはこの10年ほど、ずっと課題として存在し、それが何かはいまだにつかめないのですが。

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