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2008年12月11日 (木)

五段

昨日、展示室内の大掃除をしたついでに、いままで常設展示にはほとんど出していなかったものを展示してみました。

吉川英治は、若い頃から将棋が好きで、執筆に倦むと原稿待ちをしている編集者たちと将棋を指したり、訪ねてきた作家仲間と対局したりすることが頻繁にあったそうです。

そんな一面を多少でも展示にと思い、将棋関連の品を出してみました。

ひとつは将棋盤+駒。
親交のあった棋士・升田幸三が、昭和32年に大山康晴を破って念願の名人位を獲得した際に、その記念として吉川英治に贈ったもの。

したがって、残念ながら愛用の盤というわけではないのですが、升田との交遊をうかがわせるという点も含めて展示してみました。

もうひとつは、段位の認定証。
これは、吉川英治の没後(日付は吉川英治が亡くなった5日後)に、日本将棋連盟が贈ったもの。
≪会長 原田泰夫≫≪名人 大山康晴≫≪十四世名人 木村義雄≫そして≪升田幸三≫の名が見えます。

段位としては「五段位ヲ贈ル」とありますが、実のところ、吉川英治の将棋の腕前はここここに書いたようなものであったので、これはあくまでも敬意を表してのこと。
実際、認定証には「夙ニ将棋ノ趣味深ク…」と書き出されています。

吉川英治の腕前を示す資料ではありませんが、英治が将棋を愛したこと、そして棋士からの敬愛を受けていたことの証として展示してみました。

ご興味のある方はぜひご覧下さい。

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