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2008年12月 2日 (火)

小倉・門司散歩――番外編の2

さて、地方に旅行した際の楽しみは、その土地の書店に行き、その地域の出版社が出している本を探すことです。

今回は、小倉駅前の商業ビル内にある書店に郷土の本のコーナーがあったので、そこで何冊か購入しました。

そのうちのひとつは「北九州市・熊本県 巌流島から霊巌洞へ」(末吉駿一 福岡地区熊本観光推進協議会発行 平成15年)。
平成15年と言えば、NHK大河ドラマで「武蔵 MUSASHI」を放送した年なので、武蔵ブームを当て込んで観光PRをした本かと思いましたが、どうしてどうして。
非常に貴重な文章が収録された本でした。

それが『宮本武蔵座談会』です。

これは、昭和12年3月6日に、宮本武蔵について研究している人々が集って行った座談会の記録で、初出は「宮本武蔵と小倉藩」(郷土誌「豊前」別巻 小倉郷土会 昭和12年5月25日発行)。

吉川英治はこの「宮本武蔵と小倉藩」を所持しており、「随筆宮本武蔵」では、そこから多くのネタを取り上げています。
ここここで紹介した逸話も、出所はこの座談会です。

なかなか目にすることの難しい資料で、これが新たに再録されたのは、ありがたいことです。

と言っても、この「巌流島から霊巌洞へ」自体も、手に入れやすいとは言えませんが。

もう1冊は「物語の中のふるさと」(読売新聞西部本社編 海鳥社 2005年)。

九州各地の地元にゆかりの文学作品を紹介していくもので、もとは読売新聞に連載された記事を単行本にした本です。
吉川英治の「新・平家物語」が、宮崎県椎葉村の項で『憎しみを消した落人の里』として取り上げられています。

小倉・門司とは関係がありませんが、吉川英治がこの椎葉村に伝わる鶴姫の伝説とひえつき節のことを知ったのは、旅行Ⅱの時、小倉・門司にやって来る前日、別府に滞在した時のことです。

その意味では、全くかけ離れた話でもありません。

というようなあたりをご紹介して、今回の小倉・門司散歩は、おしまいにしたいと思います。

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