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2009年12月24日 (木)

休館のお知らせ

吉川英治記念館は本日12月24日が年内の最終日。
12月25日から1月5日までは年末年始の休館とさせていただきます。

その間、出勤する日もありますが、電話への対応などは出来かねますので、お問い合わせ等は1月6日以降にお願いいたします。

今年も1年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

では、皆様、良いお年を。

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2009年12月15日 (火)

カヌーと観光

アカデミハイクの記事がトップページに残るように更新を手控えていたら、3週間ほど経ってしまいました(苦笑)

そのアカデミハイクの12月の回を、去る12・13日の週末に実施しました。
不手際で一部の参加者の方にご迷惑をおかけしましたが、とにかく怪我人などが出なかったことで、一安心しています。

さて、そのアカデミハイクの受付をするため、上記の2日間、JR御嶽駅前に朝8時半頃から11時頃まで詰めていました。
普段は自分の館の開館準備などがあって、そんな時間帯の御嶽駅前の様子を、直接見たことはなかったのですが、思ったよりも人の行き来が多くて驚きました。

そのほとんどが、アウトドアレジャーを楽しむ人たちです。
最も多いのが山に登る人たち。それと、多摩川の渓谷でカヌーをする人たちやフリークライミングの一種のボルダリングをする人たちです。

観光関係者からは、常々彼らに対する不満の声を聞いています。

まず第一に「お金を落さない」。
昔から営業しているような飲食店では食事をせず、コンビニで買ってきたものなどで済ませてしまう。
観光に来ているわけではないので、お土産を買っていったりもしない。
もちろん、ミュージアム施設を見学することなどない。
たくさん人は来るけれど、誰も儲からない。

そして、「駐車場を占拠する」。
この地区の観光における弱点の一つが駐車場が少ないということです。
谷間という地形上の制約から大きな駐車場を造る余地があまりないのです。
その数少ない駐車場を、主にカヌーの人たちの車が埋めてしまう。
何しろ道具が大きいので車でやって来て、自分たちが川にいる間は駐車したままにする。
観光の人たちが渓谷を散策しようと思っても、店や施設の付属駐車場以外に空いている所がないので、どうしようもなくて素通りしてしまう。
それで商機を逃してしまう。

また、「景観を汚す」ということもあります。
せっかくの渓谷に、カヌーのコースロープが張られる。
ボルダリングで岩を登る際に手につける滑り止めの粉が岩に白く残る。
これでは美しい景色が台無しだ。

おまけに「無理をして地元に迷惑をかける」。
山での遭難はしばしば。
先年は、わざわざ大雨で増水している時にカヌーをやって転覆し、救助のためにヘリコプターが出動した結果、ホバリングするヘリコプターの風圧で銘木として親しまれてきた大銀杏の枝が大きく損なわれるという実害も出た。

そんなような声です。

無論、アウトドアレジャーのしている人たちからの反論はあるでしょう。
飲食店を利用しないのは、アウトドアで汚れた格好で店には入れないから、遠慮しているだけだ。
駐車場が少ないのは自分たちのせいじゃない。
楽しむだけじゃなくて、多摩川の清掃活動だってやっている。

自然の景観を愛で、ミュージアム施設で思索し、それによって心を癒そうというタイプの人間と、自然を活用して、それを直に感じて心を楽しませようとするタイプの人間では、求めるものが違うということになるのでしょうが、互いに自分の立場だけでものを考えずに、うまく連携する方法はないものかと、私などは夢想してしまいます。

例えば、昔は多摩川では山で伐採した木をいかだに組んで、川に流して運搬していました。
カヌーやラフティングの愛好者の協力で、それを再現して、観光イベントにするなどという腹案を、以前から持ってはいるのですが、どんなものでしょう?

長くなりましたが、最後に意外な発見を一つ。

仕事とは別の興味から「旅」という日本旅行倶楽部発行の雑誌の昭和10年7月号を入手しました。
その中の写真ページに、『奥多摩渓流』というタイトルの写真が掲載されているのですが、それが急流で昔の木製カヌーを操っている写真なのです。

写真と連動する記事が無いので詳細はわからないのですが、そんな昔から多摩川でカヌーをやっている人がいたとは知りませんでした。
意外と歴史があったんですね。

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