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2010年1月27日 (水)

萩散歩――剣花坊句碑巡り(11)

吉川英治は川柳家・雉子郎時代の師である井上剣花坊のことを色々と書き残しています。
そのひとつとして「忘れ残りの記」の中で、剣花坊が「長州人で多少、文化のわかるものは、ぼくと松林桂月ぐらいなものだ」と言っていたと書いています。

松林桂月は、剣花坊と同じく萩の出身で、近代南画の巨匠。明治9年生まれなので剣花坊よりやや若く、英治よりは年長ということになります。
吉川英治が亡くなった翌年、昭和38年に満86歳で世を去っています。
明治の俳壇で活躍した松林花翁の娘婿で、本名は篤です。
吉川英治はその松林桂月と、剣花坊を通して知り合い長く交友を続けました。

さて、剣花坊の句碑を探しに訪れた松陰神社ですが、その社殿の前には「松陰先生百年祭記念」として奉納された狛犬があります。

Img_3420

狛犬自体は、岡崎型と言われる広く日本全国に見られるもので、特に珍しくも、萩としての地方性もないものですが、奉納者の名前を見ると、「昭和三十四年八月/桂月画史松林篤」と刻まれています。

Img_3423

つまりこれは松林桂月が奉納した狛犬ということになります。

これは「小冊子」には特に記載のないことで、ちょっと意外なものを見つけて、驚いてしまいました。

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